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Claude Codeで架空データを使った歯科業務ツールを試す方法|安全な試作の進め方

Claude Codeで受付や歯科技工所の業務ツールを作ってみたい。でも、「本物の患者情報や受注データを使わないと試せないのでは」と不安になることはありませんか。最初の試作では、実データはむしろ不要です。

この記事では、最初から最後まで架空データだけを使って小さなツールを確認する方法を紹介します。前回の「業務ツール仕様書を作る方法」で考えた画面や機能を、実際の動作確認につなげるための実践編です。

なぜ最初は架空データなのか

作り始めたツールには、保存ミス、画面表示の崩れ、間違った計算、予期せぬファイル操作などが起き得ます。その段階で患者情報や医院の実際の業務記録を読み込ませる必要はありません。架空データなら、試行錯誤がしやすく、失敗しても影響を限定できます。

もちろん架空データだからといって、作ったソフトウェアが安全だと保証されるわけではありません。外部通信、ファイル削除、権限設定などは別途確認が必要です。

Step 1:試作する機能を一つに絞る

例えば、診療予約を扱う本格的なシステムではなく、「受付で確認する架空の予定一覧を表示する」という限定機能から始めます。最初に不要なものを決めると作業が軽くなります。

  • 今回すること:架空のCSVを読み込み、予定一覧を日付順に表示する。
  • 今回しないこと:実際の予約の登録、患者名の保存、メール送信、医院システムとの接続。
  • 完成の目安:架空データ5行が正しく表示され、空欄時にも止まらない。

診療予約ではなく歯科技工所のサンプル納期表、院内備品の架空在庫表などでも構いません。

Step 2:最初のCSVを自分で作る

以下はそのままテキストファイルに貼り付けられる架空のデータです。ファイル名をsample_schedule.csvとして保存します。実際に存在する患者や医院の情報をモデルにした値は使わず、IDだけにしています。

id,date,category,status
DEMO-001,2026-11-04,checkup,planned
DEMO-002,2026-11-05,consultation,planned
DEMO-003,2026-11-06,checkup,completed
DEMO-004,2026-11-07,other,planned
DEMO-005,2026-11-08,checkup,planned

実際の患者名、メールアドレス、電話番号、実在の診療日と紐づく番号は入れていません。まずはこのように匿名化ではなく、初めから作り物の値を使う方が分かりやすいです。

Step 3:Claude Codeへ試作条件を伝える

作業用に独立したフォルダを準備して、対象ファイルを明確にしたうえで次のように依頼します。実行前にはClaude Codeが読み書きするファイルやコマンドを確認してください。

このフォルダ内のsample_schedule.csvだけを使って、
架空の予定を一覧表示するローカルHTML試作品を作ってください。
目的:日付順の一覧表示と、カテゴリ別の簡単な絞り込み。
制約:
・患者情報や実在の業務記録を使用しない
・外部API、外部サービス、ネットワーク通信を使わない
・ファイルの削除や既存ファイルの上書きをしない
・別のフォルダの内容は読まない
・出力ファイル名はdemo_schedule.html
・入力CSVが空、列不足、日付の形式違いでも理由が分かる表示にする
まず作業計画と、変更・新規作成するファイルの一覧を示してください。
不明点があればコードを書く前に質問してください。

この指示は安全対策の一部であり、ツールに権限が与えられていれば予期しない操作が起きないとは限りません。コピーした専用作業フォルダで、権限や実行内容を確認しながら試してください。

Step 4:正常なデータだけで終わらせない

AI生成コードは、見た目が動けば完成とは限りません。最初は次のテストを行いましょう。

テスト 期待する挙動
5件の正常CSV 日付順に5件を表示
0件のCSV 「表示するデータがありません」と表示
date列なし エラー理由を表示
存在しない日付 入力を問題として検出
長い文字列 画面が崩れない
HTMLらしい文字列 意図せずコードとして実行しない

最後のテストは特に重要です。入力内容をそのままHTMLとして埋め込む設計だと、想定外の動作につながります。試作品でも入力値は文字として扱う設計を確認します。

試作品の管理シート

試したら次の記録を残します。これが、あとで再利用できる仕様の資産になります。

項目 記録例
目的 架空予定の一覧表示
バージョン demo-v0.1
入力データ sample_schedule.csv(架空)
動作環境 検証したPC・ブラウザ
確認済み 正常、空欄、列不足
未対応 実データ、共有、権限管理

本番利用は別の工程

患者情報を扱うシステム、予約の変更を自動実行する仕組み、ネットワークで共有するツールなどは、情報管理・安全性・運用責任が大きく変わります。架空データの試作品をそのまま院内本番で使わず、要件定義、セキュリティ評価、テスト、運用管理を別途行ってください。

最初の一歩は小さくて十分です。架空CSV1枚・機能1つ・テスト6項目を揃えれば、次に作るツールに活かせる実験記録が残ります。

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