Claude Codeで歯科医院の料金計算ツールを試作する方法|架空の料金表で安全に練習
「料金表の項目を選ぶだけで合計金額が計算できたら便利」。こうした小さな課題は、Claude Codeでツール作りを練習する題材になります。ただし、実際の診療報酬や患者への請求金額を、未検証のAI生成プログラムに任せてはいけません。
この記事では、歯科医院の業務に似せた完全な架空データを使って、計算の考え方と確認手順を学びます。完成物は学習用のサンプルであり、保険請求や実際の見積もりに使用しない前提です。
作るものを小さく決める
今回は、架空の自費サービスA・B・Cを選択し、数量と単価から小計・合計を計算する「ローカルの練習用ページ」を考えます。患者名、カルテ、保険点数、個人情報、決済機能は扱いません。
| 架空メニュー | 架空単価 |
|---|---|
| サンプルA | 3,000円 |
| サンプルB | 5,000円 |
| サンプルC | 8,000円 |
この金額は実在の医院の価格を示すものではありません。税や値引き、保険適用、追加料金の処理も今回の練習には含めません。
Claude Codeへ伝える依頼文
学習目的で、ローカルのブラウザで動く簡単な料金計算ページを作りたいです。
実患者情報・保険点数・実際の価格は扱いません。
架空の項目:A 3000円、B 5000円、C 8000円。
機能:項目の選択、数量の入力、小計と合計の表示、入力クリア。
外部通信・データ保存・ログイン・決済は不要です。
まず作業計画とファイル一覧を示し、私が確認してからファイルを作成してください。
入力ミスへの対応と、計算を確かめるテストケースも提案してください。
Claude Codeは利用環境や権限設定に応じてファイルを操作するため、実行前に作業するフォルダと権限、コマンド内容を確認します。未知のコマンドを安易に許可せず、練習専用フォルダで進めましょう。
設計では「計算規則」を先に決める
まず、各項目の単価を固定するのか、数量を整数だけにするのか、空欄やマイナスをどう扱うのかを決めます。例えば数量が未入力なら0として扱うか、エラーを表示するかで結果が変わります。
次に画面を確認します。項目名、単価、数量、小計、総額が分かりやすく表示され、再計算できるかが大切です。見た目を整える前に計算の正しさを確かめます。
手動テストの例
| 入力 | 期待する結果 |
|---|---|
| A×1 | 3,000円 |
| A×2とB×1 | 11,000円 |
| C×0 | 0円 |
| 数量が負の値 | 入力エラー |
| 数量が文字列 | 入力エラー |
自分で期待値を計算し、画面表示と照合します。計算が合っていても、小数や非常に大きな数、未入力、ブラウザ更新後の状態なども確認してください。
よくある失敗
AIがもっともらしいコードを書いたから完成、とは言えません。 入力値の取り扱い、表示エラー、予期しない動作は人が確かめる必要があります。また、外部ライブラリやサービスを安易に追加すると、セキュリティや更新管理の負担が増えます。練習ではなるべく単純な構成を目指しましょう。
金額の丸め、税計算、キャンセル料などを後から追加すると、計算ルールが一気に複雑になります。実業務に近づける場合は、税理士や担当者などと表示ルールを確認し、テスト範囲を広げます。
実データで使いたくなったときの壁
学習用ツールを実際の医院で使うには、運用責任者による承認、価格情報の管理、アクセス制御、バックアップ、変更履歴、テスト計画などの検討が必要になります。特に患者情報や診療報酬を扱う段階では、関連する法令・ガイドラインを踏まえた専門的な設計が必要です。
「このツールは架空データによる試作品です。実際の請求や見積もりには使用しないでください」という注意文を画面内に残すのも有効です。
仕様書を一緒に保存しよう
作ったファイルだけでなく、「何を計算するか」「入力の条件」「使用しない機能」「テスト結果」「修正した理由」を短い仕様書として残します。これにより、担当者が変わっても作成意図が分かります。
小さな道具を作る練習で得られる最大の価値は、プログラムそのものよりも、日々の業務にある計算ルールを明文化する習慣です。安全な架空データから始め、確認できる範囲で一歩ずつ試しましょう。

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