Claude Codeで歯科技工所の在庫管理ツールを試作する方法|架空データで始める
ジルコニアディスク、バー、研磨材、グレーズ材。歯科技工所の在庫は品目が多く、サイズやシェードも分かれます。まずは実在の在庫情報や仕入先情報を使わず、架空データだけで動く試作品を作ってみましょう。
Claude Codeは、自然言語で指示しながらコードやファイルの作成・修正を支援する開発ツールです。この記事では開発の学習用に、ローカルで動く小さな在庫表を作る考え方を説明します。いきなり業務システムとして運用することはおすすめしません。
最初に決める仕様は4つだけ
- 品目名、規格、在庫数、発注点を一覧表示
- 入庫数・出庫数を入力して残数を計算
- 発注点以下の品目に目印を表示
- CSVを書き出し、手元にバックアップできる
ログイン機能や外部データベース、クラウド共有は最初から追加しません。機能が少ないほど、何ができて何ができないかを確認しやすくなります。
架空のサンプルデータ
| 品目 | 規格 | 在庫数 | 発注点 |
|---|---|---|---|
| サンプルディスクA | 14mm | 8 | 3 |
| サンプルディスクB | 18mm | 2 | 4 |
| サンプルバーC | 標準 | 15 | 5 |
すべて教材用の架空品目です。実際の在庫数や仕入価格、施設名をAIサービスに渡す前に、情報管理規程を確認してください。
Claude Codeに伝える指示文
練習用の歯科技工所・在庫管理ツールを作りたいです。実データは一切使いません。 HTML、CSS、JavaScriptのみでローカルブラウザ上で動く試作品にしてください。 機能:①品目・規格・残数・発注点の一覧 ②入庫・出庫の記録 ③残数が発注点以下の警告 ④CSVエクスポート ⑤サンプルデータへのリセット。 制約:外部サーバーへの送信、外部ライブラリ、外部APIは使わない。患者情報を扱わない。変更ファイル一覧、起動手順、試験手順、データ保存方法をREADMEに記載。実運用不可の学習用であることを画面に表示してください。
生成されるコードは必ず自分で確認しましょう。外部通信がないこと、意図しないファイル書換えがないことをチェックし、理解できない操作は実行しないでください。
試すべきテストケース
| 操作 | 期待する結果 |
|---|---|
| 8個の品目を2個出庫 | 残数6 |
| 在庫2・発注点4 | 警告が出る |
| 在庫0から1個出庫 | 拒否または警告 |
| CSVを書き出す | 列順・日本語・数値が正しい |
| 画面を更新 | 保存方式どおりの状態になる |
「動いた」と「業務で使える」は違う
ブラウザで動く小さなツールは、複数人による同時更新、アクセス権、履歴改ざん防止、災害時の復旧などを備えていないことがあります。localStorageを使う実装なら、ブラウザデータ削除などで記録が失われる可能性もあります。
試作品を業務に導入する前には、権限設定、バックアップ、運用責任者、データの正確性、監査記録を別途設計してください。個人情報や医療情報を扱う場合は、医療情報の安全管理に関するガイドライン等の確認が必要です。
改良するなら「現場の困りごと」から
試作後は、在庫数が合わなくなる原因を考えます。単純な手入力ミスか、規格の表記揺れか、出庫の記録漏れか。ChatGPTやClaude Codeに機能を足す前に、現場でどの情報が必要なのかを整理することが大切です。
今回の成果物は「在庫管理の完成システム」ではなく、歯科技工所の業務を言葉で仕様化し、小さく検証する経験です。これを繰り返すことで、現場のノウハウが開発できる仕様へと変わっていきます。

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